俳句検索システム

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インデックスの最終更新日: 2003-01-01

検索式にマッチする 3313 個の項目が見つかりました。

首すわり初めし赤子に松落葉 岸本尚毅 選集「氷」

毛布被て春鮒釣のよこたはる 岸本尚毅 選集「氷」

春日傘たたむ足下の潮迅し 岸本尚毅 選集「氷」

牡丹や頭上の木々は大風に 岸本尚毅 選集「氷」

見上ぐれば朴の葉のある牡丹かな 岸本尚毅 選集「氷」

補聴器をつけて苗代まで歩く 岸本尚毅 選集「氷」

春暑し赤き椿に風吹いて 岸本尚毅 選集「氷」

切株に光れるは蝿生れたる 岸本尚毅 選集「氷」

シヤガールといふ人連翹に倒れけり 岸本尚毅 選集「氷」

笹の葉に蝿ゐる春の怒濤かな 岸本尚毅 選集「氷」

盛り土に山吹の花のつてゐる 岸本尚毅 選集「氷」

藤の花風呂の熱きをかき混ぜて 岸本尚毅 選集「氷」

白河の関の躑躅に熊ん蜂 岸本尚毅 選集「氷」

もぢもぢとしてゐるは蝿生れたる 岸本尚毅 選集「氷」

岩蔭に真つ赤な木瓜の見ゆるかな 岸本尚毅 選集「氷」

鵜の翼大きく張りし桜かな 岸本尚毅 選集「氷」

大学に一陣の風夕桜 岸本尚毅 選集「氷」

大方は小さき鴨や残る鴨 岸本尚毅 選集「氷」

さざ波のあるとき尖る桜かな 岸本尚毅 選集「氷」

泥つけて鶏歩きゐる桜かな 岸本尚毅 選集「氷」

かの人のシヤツ干されある椿かな 岸本尚毅 選集「氷」

松明を舟より投げし野焼かな 岸本尚毅 選集「氷」

闘鶏師かたむく椅子にありにけり 岸本尚毅 選集「氷」

先生やいま春塵に巻かれつつ 岸本尚毅 選集「氷」

春暁の山椒の葉の見ゆるかな 岸本尚毅 選集「氷」

山火見てゐたりし舟の流されて 岸本尚毅 選集「氷」

春水にするどき波の立てるかな 岸本尚毅 選集「氷」

くるくると飛んで山火や水の上 岸本尚毅 選集「氷」

流し雛雪が氷つてゐたりけり 岸本尚毅 選集「氷」

夕方は泥の匂ひや桃の花 岸本尚毅 選集「氷」

心地よく坐つてあれば蕗の薹 岸本尚毅 選集「氷」

白酒や夕日しばらく雲の中 岸本尚毅 選集「氷」

豆撒や大滝しぶきここらまで 岸本尚毅 選集「氷」

すれ違ふ寒鯉に渦おこりけり 岸本尚毅 選集「氷」

大根の葉にのつてゐる牡丹雪 岸本尚毅 選集「氷」

なに一つなき水面を鴨迅し 岸本尚毅 選集「氷」

寒釣や次なる恋を胸中に 岸本尚毅 選集「氷」

青きまま芭蕉の幹の氷りけり 岸本尚毅 選集「氷」

誰も来ずしてざらざらの氷かな 岸本尚毅 選集「氷」

年賀状蜻蛉のことが書いてあり 岸本尚毅 選集「氷」

「立子へ」の恃むくだりを読みはじむ 西村和子 かりそめならず

清水鳴る高原野菜「プッチーニ」 吉原文音

「太陽の言葉」芽吹きの北半球 吉原文音

「歓喜歓喜(フロイデフロイデ)」冬芽びつしり耳をたて 吉原文音

春一番電話の父の「いま成田」 辻美奈子

「ヨブ記」読み神を疑ふ冬籠 柴田奈美

「生き物のやうに」日差が滴りが 田中裕明 櫻姫譚

「喪中欠礼」われの知らざる死者たちが訪いくる冬陽のあたたかき部屋 鈴木英子

花もてる夏樹の上をああ「時」がじいんじいんと過ぎてゆくなり 香川進

群衆を狩れよ おもうにあかねさす夏野の朝の「群れ」に過ぎざれば 岡井隆

「ほう」の外梟を呼ぶ声知らず 加藤楸邨

女正月「忘れ残りの記」は寂か 中尾壽美子

墓原に咲く曼珠沙華誰が「死後の恋」突き抜けて天上は紺 小川太郎

耐へてゐる「時」と思へり鶏頭のあまりに赤きおのがしづもり 雨宮雅子

「大和」よりヨモツヒラサカスミレサク 川崎展宏

青芒に生まれて「どうもすみません」 宗田安正

冬蕨「樹下の石仏」我と逢ふ 森澄雄

ただ一度生れ来しなり「さくらさくら」歌ふベラフォンテも我も悲しき 島田修二

体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ 穂村弘

ジヨン・シルバー黙って聞きな!あの冬に凍ったままの「やつら」の声だ 佐久間章孔

寒鴉いざや「汝の父母を蹴れ」 堀井春一郎

その夜から落葉始まる赤子は「あー」 対馬康子 愛国

「新興」は嫌ひな字なり ま、いいか 筑紫磐井 花鳥諷詠

「金魚、金魚」「竿屋」「目立もまゐります」 筑紫磐井 婆伽梵

櫓拍子を「えいや」と踏めば霧分かれ 筑紫磐井 婆伽梵

青葉闇榻おろすとき「ほう」の聲 筑紫磐井 婆伽梵

「物申(ものまう)」と葉櫻の屋に方違ヘ 筑紫磐井 野干

「鳴瀧」を舞ふ短夜の早明けよ 筑紫磐井 野干

にこにこと「焼き甲斐のある山」といふ 櫂未知子 蒙古斑以後

初夢や「緘」の彼方の二十代 櫂未知子 蒙古斑以後

「下剋上」調べて終はる夏休 櫂未知子 蒙古斑

「八月」が普通名詞に変はるまで 櫂未知子 貴族

「しばれる」と訳す倫敦塔真裏 櫂未知子 貴族

水洟が「情緒」の項に入つてる 櫂未知子 貴族

一本三百円「愛」に欠伸の出る冬至 櫂未知子 貴族

「太陽にほえろ!」に残る扇風機 櫂未知子 貴族

「丹頂チック」の香の失せてゆく夏帽子 櫂未知子 貴族

「体ごと彼を卒業して来た」と 櫂未知子 貴族

恰好がつく「春愁」とつぶやけば 櫂未知子 貴族

鰯を食ひたる口を拭ひつつ書きたらむ「いづれのおほむときにか」 山埜井喜美枝

勝ちて後骨折死せし純血の馬の名の「素材」せつなき 藤原龍一郎

「日暮し」とやつと解ければわが老いの元年とせむ蜩のこゑ 西村尚

羽蟻落つ「暗夜行路」の終章に 和田祥子

港坂秋果の店に「餌あります」 秋庭俊彦 果樹

「いろはにこんぺえと」地を跳べ地が父冬日が母磯貝碧蹄館

冬の石垣「革命防衛」の文字汚れ 瀧春一

紙漉女に「黄蜀葵糊」(ぬべし)ぬめぬめ凍てざるもの 橋本多佳子

タゴールの「人間不戦」終戦忌 松本澄江

秋麗やミケランジェロの「ダビデ」像 藤井季代史

秋草に寝れば鶏鳴「タチテユケ」 西東三鬼

紫蘇の実青し「福龍丸」の漁夫癒よ 飯島草炎

かまつかに「指缺けたよ」と喚ぶ鸚鵡 竹中宏

孫とはこれか総身「小さき運動会」 中村草田男

格別の「事件」なき日々さやかなり 島守光雄

ちひろ涼し「命の星の仲間たち」 井口さだお

鯵三匹包む「赤旗」第一面 今井聖

電報の文字は「ユルセヨ」梅雨の星 西東三鬼

時計草太陽に問ふ「いま何時」 宮脇白夜

原爆忌酌みて別れし酒は「幻」 相良秀抱

■と言ふ「土筆摘んでるの」と聞くと 小澤實

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