辞世三句のうちの一句　「痰一斗糸瓜の水も間にあはず」
　　　　　　　　　　　　　　　明治三十五年この句を残して子規は三十六歳の生涯を閉じた

碧梧桐短冊　「匂ひする園主が菊のかやり哉」
碧梧桐短冊　「山茶花が散る冬の地湿りの晴」
碧梧桐短冊　「蜻蛉釣る竿捨てて行ぬ寄る波に」

　　一碧楼短冊　「山や丘や夏の日に空のひろびろ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　一碧楼短冊　「木偶が又宿屋の段や秋の風」

  山頭火短冊　「分け入れば水音」

  放哉短冊　「元日の灯の家内中の顔がある」

井泉水色紙　山頭火「うしろ姿のしぐれてゆくか」に「人を呼ぶかと鳥の呼ぶ声」と和した

井泉水色紙　放哉の絶句「春の山の向うから煙がでだした」を偲んで描いた

波郷色紙　「元日やひとりこころの裾さむく」