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食の一句
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食の一句
２，３日前 櫂未知子さんから 「食の一句」（ふらんす堂）を
恵送いただいた。おまけに拙句まで掲載いただき
感謝申しあげる次第です。
３６５日 ネット上（ふらんす堂）に掲載されたものを一本にしたもの。
先ず興味を持ったのが掲載句 句解はゆっくり読ませてもらうこととして
小生が未見ないしは忘れた句で面白い句はないかなどとページを繰り読みすすめた。
下記がそれである。既見の先達の句は何度見ても成程と改めて興を引く。
また かなり若い俳人の句も積極的に紹介していて愉しい。
新しい視点から 新しい句を 向後も紹介してくれることと期待している。
松過ぎの黄粉餅して老夫婦 遠藤梧逸
冬もっとも精神的な牛蒡食う 高野ムツオ
かまぼこに紅のふちどり春一番 佐藤和枝
せんべいの瘤のさびしき日永かな 大木あまり
糸遊にのけぞっているフランスパン 岸本マチ子
煮えあがる肉の全貌春の宵 櫻井のの
結局みんなおふくろ定食竹の秋 飯島晴子
みがきにしんあばらのあたりすけてをり 如月真菜
蜜豆のみどりや赤や閑職や 北 登猛
夕立晴煎餅が残ってゐただろう 川崎展宏
ほうたるや山の幸とはえぐきもの 小宅容義
サンドイッチしづかに倒れ雲の峰 金子 敦
向日葵の黄金の首で出来たカレーライス 細谷源二
蕎麦はまだ花でもてなす山路かな 芭蕉
蒲焼の出て来るまでの秋扇 小笠原和男
長き夜のシュークリームの貌つぶす 河内静魚
紅鮭の紅切らざれば見えぬなり 山口波津女
菊の香や鯛はにごさぬ椀の内 涼莵
わんこそば食べ大雪に泳ぎけり 小島 健
2005/07/05(火)
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