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安価な句集出版
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安価な句集出版についてはかねてから関心があり
小生の第４句集「ぱらりとせ」も３０万円をきる
価格で作成できた。Ｂ６版 ２３０頁 ４００部（４句組み）
編集はPAGEMAKERを使用。完全校正を印刷会社へメールで
送付。
最近 俳句朝日で安価な句集出版の方法を目にしたので
ここに記しておく。
俳句朝日編集部では以前、超廉価判の句集
を出せないか、検討したことがあります。そ
の要素は①コンセプトとして「予算の関係か
ら句集が出せない人を対象にする」②朝日新
聞社に入るお金は必要経費のみ③句はパソコ
ンなりワープロで本人が打つ④校正は本人が
所属する結社で行う⑤印刷は日本一安い印刷
会社を利用⑥装丁・判形は同一⑦２５０部印
刷⑧うちｌ００部は著名な俳人に発送し、そ
の発送費用も含む、というものでした。
この要素を満たして、いくらで出来ると思
いますか。正解は、何と三十万円です。
この超廉価判は別として、「完全な編集・校
正」と「まずまず希望の装丁」なら、予算は
百五十万円がおおよその目安でしょう。完全
な校正には、［仮名遣いの点検、指摘」や「ゲ
ラの三回戻し」なども入ります。装丁も、か
なり自由がきくものになります。編集作業に
お金がかかるので、こうした予算になるので
す。しかし、百万円は大金です。前文に書い
たように、句集を出せない人が多い理由でし
ょう。
「廉価でありつつ正確」な句集が、出版社に
求められている時代です。俳句という十七音
は、一文字違うと全く意味が違つてくるほど
一文字一文字が大切ですから、「正確」で手抜
きは出来ません。両立の難しいところです。
（俳句朝日２００５年１０月号）
2006/03/29(水)
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