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俳句手帖
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俳句手帖
俳句雑誌の付録に付いていた 俳句手帖の例句を見ていたら
次の３句が眼に止まった。その他はまあまあである。
極上の冬日を運ぶ長良川 金子青銅
町並のにはかに昔雪降れり 宮津昭彦
只管といふは春待つことなりき 星野麥丘人
●極上の冬日を運ぶ長良川
のっぺりした 長良川の水面に差し込む 冬の日差し。
すこし洒落て 極上としたところが心にくい。
●町並のにはかに昔雪降れり
宮津さんの昔の句に
沈丁の坂開港のむかしより
がある。
同じようなところをねらっているといえようか？
それにしても句の運びが巧い。
●只管といふは春待つことなりき
一読 どこかはぐらかされたような気分になる。
この負担の懸からない ウイットが魅力である。
この負担が懸からないということがこの人の技だ。
2009/11/01(日)
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